乳がんは日本では約25人に1人の割合でかかる癌
乳がんは、女性特有のがんの1つで、放置しておくと大変危険な病気のひとつです。アメリカでは、女性8人に1人の割合で発生すると言われている乳がんは、日本では約25人に1人の割合でかかる癌です。
この数値だけを見ると日本は比較的少なく思えますが、乳がんへの対策が他の国に比べて整っていないため発見が遅れ、死亡率が高い結果となっているのが事実です。
若い女性からお年寄りまでかかる可能性がありますが、年齢を重ねていくとともに罹患率は高いものとなっています。昔はこの癌が発症すると、大掛かりな手術をしリスクの高い治療を施していました。しかし、最近では医療の進歩に伴い違った方法での治療も行えるようになりました。だからといって乳がんは決して楽観視できる病気ではありません。
乳がんだけなくどのような病気も早期発見が大切
乳がんだけに関わらず、どのような病気も早期発見が治療を行っていくうえで最も大切となります。早いうちに発見できれば、少ないリスクで治療を受けることができますし、体への負担も少なくなります。特に癌は、発見が遅れてしまうと体のいたるところに転移して深刻な状況になってしまいますので注意が必要です。
初期症状があまりなく、乳がんが発見された頃にはかなり進行していた、というような声を多く聞くのが乳がんの特徴でもあります。大半の女性は、しこりがあるといって受診をするようです。その他には乳頭から出血があるなどの症状を訴える方も少なくありません。普段、少しの痛みがあっても気に留めない方が多いようですが、乳がんは1cm前後になると自分で触っても確認することができます。セルフチェックをして少しでも異変を感じたら、念のため受診することをおすすめします。
乳がんの治療法は、その段階によって異なります。 早期がんですと、しこりを触れない乳管や小葉の中にとどまっている非浸潤がんとなります。その時点で気付けないと、周囲の正常な組織に浸潤し、「浸潤がん」になります。
定期健診や婦人病の検診を積極的に受けましょう
乳がんには、進行状況によって7つのステージに分かれますので、その病期によって治療法が異なってきます。
手術をして病巣を取り除く方法が一般的に広く知られていますが、放射線でがん細胞を死滅させる方法や抗がん剤で治療していく方法、ホルモン療法などが用いられます。
いずれにしても、早く気付き症状が初期に近ければ近いほど、治療法は体に負担がこないものになります。そのためにも、定期健診や婦人病の検診を積極的に受けるようにしましょう。今ではマンモグラフィ検査や超音波検査といった精密な検査が行われています。これらを活用して恐ろしい乳がんから自分自身を守っていきましょう。